面接や説明会で採用者が嫌う、9つのNG質問

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面接や会社説明会で企業側から学生に「何か質問はありますか」と問いかけることが多い。こうした投げかけは、企業が学生にする「質問」に対して、”逆質問”などと呼ばれる。就職活動をする学生と数多く接する企業人事からは「就活生にはどんどん質問してほしい」という声をよく聞く。質問があるということは、それだけ「当社に興味がある、入社意欲がある」と受け取るからだ。ところが最近、質問の内容によっては、かえってマイナス評価になるものが多々あるという。

では企業人事は、学生のどんな質問をNGと捉えるのだろうか。HR総研では採用担当者に対して各種調査を行っているが、「採用活動でマイナス評価となる質問」についても聞いている。その回答結果を内容別に分類し、コメント数が多い順にランキング形式でまとめた。カウントダウン方式で紹介していこう。

9位 面接官個人への意図不明な質問

たとえば、面接官に対しての「入社した動機は何でしたか」という質問は「面接官の志望動機に左右される志望者という印象」(機械メーカーの人事担当者)を与えるし、「ご自分を動物にたとえると何ですか」といった質問は、「質問の意図が読めない」(メーカー)と受け取られる。ある食品関係の人事担当者は、「辞めようと思ったことはありますか」という質問を受け、閉口したという。

調べてみると、これらの質問は、“面接官への逆質問集”などに掲載されているようだ。もちろん、話の流れからこのような質問をすることもあるかもしれないが、逆質問集にあったからと唐突に質問すると逆効果だ。自分が本当に聞きたいことかどうか、よく考えて質問しよう。

8位 説明会や面接で話したことを再度聞く

「話を聞いておらず、同じことを聞いたり、ネガティブな姿勢での質問は感心しません」(製薬)。それ、さっき話したでしょ、と言いたくなるに違いない。

さらに、「説明会終盤の質疑応答の際に『御社の強みと弱みを教えてください』と言う質問はマイナス評価です。その時点までの説明で『強み』『弱み』と言うワードを用いていなくても、優位性や課題などは解説していますので、何も聞いていなかったのかと感じます」(繊維)と厳しい。逆質問集には、「その会社のことをもっと知りたいという意欲が伝わります」などとよくお勧めされているが、場合によっては要注意である。説明会全体の流れをくんで質問することが大事だ。

7位 何も興味を示さない

「最後に『何か質問はありますか?』と促して、『特にありません』という回答は、当社に興味がなさそうに感じる」(機械)「『質問はありません』と言われることがもっともマイナス」(運輸)との指摘がある。自社に対して興味をもって調べたり、説明を聞いていれば、何か疑問点がでてくるのでは、と企業側は期待している。その疑問を解決して次の選考に進んでもらいたいと思っているのだ。

6位 フィードバックを求める質問

最近、面接のフィードバックを行う企業が増えており、学生もフィードバックをリクエストするケースが見られる。適切なフィードバックは学生から評判がよいと人事はわかっているので、むげにされることはないものの、それをマイナスに受け取る採用担当者もいる。「『次の面接に活かしたいので、本日の面接のフィードバックをいただけませんでしょうか』という質問。一見、前向きな質問にも聞こえるが、この面接はしょせん練習だったのか、と残念に思ってしまうこともある」(製薬)という、採用担当者の声も聞かれる。

面接のなかで、「御社に本当に入社したい」という意欲が感じられれば、『次の面接』という発言を、役員面接など“自社の次の面接”と受け取るのだろうが、そのように感じられなければ、”他社の練習台にされた“と、人事をがっかりさせてしまう。使い方を間違えると危険だ。本命以外ではこの質問をしない方が得策といえる。本命なら、「2次面接のため」「役員面接対策」と、その意思をはっきり態度に出して、フィードバックを求めるのもよいだろう。

5位 あからさまな自己PR

逆質問集には、自己PRしながら質問をすると好感触を得られると書かれていることがあるが、あからさまに自己PRを目的とした質問は、「自分のアピールとしか思えない(本当に聴きたいわけじゃない)」(製薬)「何か印象に残るためにするような中身のない質問(取ってつけたような質問)」(電機)という印象を受け、逆効果となる場合がある。「過剰な自己PR」(食品)「自分をよく見せようとする質問」(自動車関連)は、人事にはその意図が透けて見えて、かえって心象を悪くする。

4位 漫然とした質問や意図がわからない質問

「『この会社どうですか?』などのざっくりすぎる質問」(流通)や、「『御社の今後の方針を教えてください』といった、何も予備知識がないと出る質問」(印刷)「『それを聞いてどうするの?』という質問の意図がわからない質問。入社意欲がないと判断される」(情報)といった声があがる。こういう質問をしたら、何も調べてきていないのを自ら露呈するようなものだ。

3位 教育メニューやキャリアアップ、ロールモデルを聞く

「『自分を成長させてくれる研修等はありますか?』は受け身的な質問と感じる」(情報・通信)、さらに「『貴社ではキャリアアップをどのようにお考えでしょうか』は、すべてを会社がしてくれる受動的な質問に聞こえます。企業説明会で聞く質問として教えられているのかもしれませんが、本人がどのような意図を持って聞いているのか、疑問に感じることがあります」(製薬)とのコメントがあった。

キャリアアップやロールモデルを聞くことは、逆質問集でよくお勧めされているので、入社意欲を見せる質問と思われているかもしれないが、すべての人事がそう受け取るとは限らない。企業が見たいのは、「自分はこうなりたい、そのために自分自身はこう成長したい」という就活生の意思表示だ。それとあわせて質問しなければ、単に受け身の姿勢と捉えられてしまう可能性がある。

2位 HPをみればわかることを質問する

「会社概要や給与、福利厚生など、書面やウェブサイトで情報提供している事を改めて質問されると、がっかりします」(物流)「就職サイトに掲載しているレベルの内容の質問だと、そんなにうちの志望度は高くないのだなと判断します。例えば給与とか休日とか」(食品)との声はかなり多い。HPや採用ナビをみればわかることを質問されると、企業研究をしていないし、志望度も高くない、と人事は判断する。ただし、「就活サイトなどを少し探せば載っているような内容についての質問でも、それについて、深く掘り下げる質問であれば問題なし」(商社)で、自分なりの疑問をぶつけるのはもちろんOKだ。

1位 休日・福利厚生・賃金や残業に関する質問

政府が「働き方改革」を進めるなか、企業も残業削減などの改善を進めている。今年は説明会の会場などで、有給休暇の平均取得日数や福利厚生の制度について、積極的に情報開示している企業も多い。だからといって、就活生が残業や休日のことだけに集中して質問すると、「本当にウチで働きたいと思っているのだろうか?」と疑問に思われてしまう。

「残業や休日のこと、福利厚生の事ばかり聞かれると営業は、無理だと思う」(不動産)「条件面ばかりを気にした質問は、受け手としては印象がよくない」(情報)、さらには「休みのことや残業時間の質問は、働く意欲があるとは思えない」(機械)といった手厳しいコメントが多い。

休日や福利厚生についてはHPなどに記載されているほか、厚生労働省の「女性の活躍推進企業 データベース」に7000社以上の企業の平均残業時間や年次有給休暇取得率などが掲載されている。また、そうした情報が気になるのであれば、OB・OGやリクルーターに聞くのがよいだろう。

夏休みや冬休みなど、多くの休暇を過ごしてきた学生時代に別れを告げ、1年を通して仕事をする社会人になるため、休みが少なく毎日働く生活にはいることに、不安があるかもしれない。しかし、「どう休むか」ではなく「どう働くか」を第一義に考えるのが社会人・企業人であり、企業が採用したい人材でもある。

学生が素直な気持ちで心から疑問に思ったことを質問すれば、企業の人事担当者や面接官は心を動かされる。逆質問集の受け売りではなく、自分がその企業で働く姿を想像しながら質問したいことを考えてみれば、決してNGにはならない。

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